第四回目 西岡酒造店 久礼 酒蔵訪問記

高知県のかつおの消費量は、きっと日本一と信じている。

しかしながら一本釣りで有名な土佐のかつおはどこに水揚げされるのだろうか?

観光客の人々からは桂浜に来れば、かつおのたたきがごまんとあるように思っているらしい。しかしちょっとがっかり。
だがよろこべ!中土佐町久礼はかつおが揚がる漁港がある。そしてそれをさばいて食べさせてくれるあの有名な市場がある。
今でいう6次産業ではないのか?

第四回目 西岡酒造店 久礼 酒蔵訪問記
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更にうれしいことには300年も前からとうとうと流れる大河のように続くかの西岡酒造がある。久礼がある。
私はついに久礼に来ることが出来た。ゆっくりと吟醸無濾過久礼の秘密を尋ねることにした。
233年前(1781)の建物は黒く光り重々しい歴史が空気の中に漂う。どれだけの蔵人がここで酒造りと戦ってきたのか?
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造りは11月から1月の間で3か月間に900kgを36本仕込む。普通酒は約10%でほとんどが昔ながらの地元FANに消費される。
残りの90%は特定名称酒で時期が来れば品薄となる。
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1回濾過、1回火入れで瓶貯蔵している。造りをそのまま封じ込める為で空気に触れる機会を少なくして劣化を防いでいる。
どんな酒を目指しているのか・・・・・・・
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力強い酒。芯のある酒。アルコール度が高くてもあと切れの良い酒。

日本人でないと作れない酒 久礼で始まって 久礼に戻ってくる やっぱり久礼!そんな酒
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それはすべて・・・・・・・に収斂されていく。

私はまたここで一つの土佐酒と出会った。
何のためにそんな土佐酒を造るのか?私はもっと奥へと進んだ。

想うに一本釣りの船が漁港へ帰り着くときっとかつおの刺身たたきでお客ではなかったか?

にんにくをこじゃんと効かせて それはうまい酒盛りだったであろうと思う。
それに負けない酒がこの町には必要だっただろう。

次世代を担う若き杜氏補 島村浩史さんは、どうやってこの力強い地酒「久礼 吟醸無濾過」に挑むかその情熱を語ってくれた。

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基本は洗いにある。徹底的に洗う。きれいに洗う。それも人の手で洗うことだ。とことん洗ってマイナスの要素を減らすことだ。そして麹!

久礼のお酒はこちら
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室に入る前の放冷機でまず菌を振る。
強めの麹を狙う。多めに振る。米を溶かしやすくし味をしっかりと出す。強い酒を造る。
がつんとした味わいのかつおに負けてはいけない。

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かつおと『吟醸無濾過 久礼』のお客はここ、大正市場でその気分を満喫することが出来た。大漁を祝いながら続く。

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この時、私は久礼人になったような気がした。

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あ~ なんてことなんだ!
このうまさは!日本中の人に教えてあげたい。私ひとりじめには出来ない。出来るなら招待したい。だから土佐酒は好きなんだ!

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そしてまだまだおいしいものがあった。

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西岡酒造店様 ありがとうございました!

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